コカ栽培農家:動画

アスンタからさらに奥地をコカ栽培農家に案内してもらう。ユンガスのコカ農家シンジケートで栽培技術役員をしているニックネーム、ピカチュー氏。この名前の由来は後からわかることになるのだが、、、。
連作すると土地がやせるそうで、その対策として「コカ・エコロジカ」を普及させたいと言う。その内容は、相互に有用な作物を混栽するアグロフォレストと有機栽培。例えばミカン類はコカにつく虫を寄せ付けない。豆類は土地の肥料となる。おもしろかったのはアリの排泄物の肥料。アリの巣のあるところだけコカの生育が良いと、ピカチュー氏が発見したという。
最近は、コカの値段が上がり景気が良いようで、入会金200ドル(!)のコカ農家シンジケートに参加する農家が倍増しているそうだ。政府による生産量の「目標」はあるが、伝統的なコカ・チューイングで消費される以上のコカ生産があるのは公然の事実。それがコカイン生産にまわっていると米国等から非難されている。コカの収量、価格、消費の現状は不明な点が多い。非難する方もされる方も、都合の良いデータを利用し、都合の悪いデータは無視する。アングラ麻薬世界の実態とまではいかなくとも、取材次第でボリビアのコカの実態がもう少し明らかになるのではないか。
ところで、ピカチューの名前の由来。3年前、この人が住む集落に、水力発電で初めて配電が実現。ランプ生活だった25世帯の生活は大きく変わったそうだ。その発電所を自前で作ったのがこの人だそう。


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http://www.youtube.com/watch?v=PKCh6t_71Rs